物価・光熱費・住居費・市場・賃金を、毎月ひとつの画面で俯瞰できます。各グラフは表題と最新値だけで読めるようにしています。数字の読み解きは末尾にまとめました。
物価と外食 ― 日々のお金



エネルギー ― 毎月の固定費


住宅ローン金利と家賃 ― 住居費


株式市場 ― 増やして備える

賃金と雇用 ― 稼ぎの土台



今月のポイント
7月の消費者物価は前年同月比で2.1%上昇し、3ヶ月前の1.3%から再び伸びが加速しています。特に子育て世帯の負担が大きい食料品は3.6%の上昇となっており、東京都区部のラーメン1杯の価格も617円と1年前から11円値上がりしました。物価高の勢いは一時期より落ち着いたものの、生活必需品を中心にじわじわと家計を圧迫する状況が続いています。
住居費に関しては、固定型の住宅ローン金利であるフラット35が3.29%となり、半年前の2.25%から1%近くも急上昇している点に注意が必要です。東京の市場賃料も1平方メートルあたり4,395円と、1年前の4,008円から約1割上昇しており、住まいにかかるコスト負担が増しています。ガソリン代も1リットル172円と3ヶ月前から4円値上がりしており、エネルギー価格の動向も無視できない状況です。
今月の最も大きな変化は、物価の影響を除いた「実質賃金」が2.2%のプラスに転じたことです。1年前はマイナス0.8%と手取りが目減りする状態でしたが、名目賃金が4.0%伸びたことで、ようやく給与の上昇が物価高を上回るようになりました。有効求人倍率も1.18倍と安定しており、労働市場の強さが家計の収入面を支える構造へと変わりつつあります。
収入が増え始めた一方で、住宅ローン金利の上昇や賃料の値上がりといった固定費の増加が、家計の新たな懸念材料となっています。せっかくの賃上げ分を固定費の支払いで相殺してしまわないよう、家計の見直しがこれまで以上に重要になるでしょう。物価と金利の両面を見据えながら、余裕資金の使い道を慎重に判断したい局面です。
出典: 総務省・住宅金融支援機構・三菱UFJ銀行・LIFULL ほか。数値は各統計の最新公表値(1〜2ヶ月遅れを含む)。