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2026年11月の値上げ一覧|マヨネーズ・缶コーヒー・カロリーメイトなど1469品目、いくら上がる?

2026年11月は、食べものと飲みもの1469品目が値上がりします。

9月(4965品目)、10月(3153品目)と比べると、ぐっと少なくなります。ただ、去年の11月は150品目しかなく、それと比べると約10倍です。値上げの波が、まだ完全には止まっていません。

11月の値上げは、7割強が調味料と飲みものです。マヨネーズやドレッシング、缶コーヒーやペットボトルのお茶、きのこの山、カロリーメイト。食べもの以外でも、ベビー用品が上がります。

そして11月は、光熱費の値上がりが、実際の請求書に出はじめる月でもあります。国の電気・ガスの値引きが終わり、電気代は過去最高の水準になります。この記事では、①何が上がるのか ②いくら上がるのか ③10月のうちにやっておくといいこと、の順にまとめます。

11月に値上げする主なもの

缶コーヒー・お茶・ジュース

  • 伊右衛門、クラフトボス、ボスなど131品(サントリービバレッジ&フード)… ペットボトルは5〜12%、缶は9〜19%
  • 三ツ矢サイダー、カルピス、ワンダなど151品(アサヒ飲料)… 約4〜16%
  • 健康ミネラルむぎ茶、タリーズコーヒーなど27品(伊藤園)… 3.7〜12.5%
  • UCCの缶コーヒー、ペットボトルコーヒーなど45品(UCC上島珈琲)… 店頭の実質的な値段で5〜10%

伊右衛門(600mL)は、200円から220円になります(税抜)。10月に上がった生茶や午後の紅茶と、同じ220円に並びます。

クラフトボスのブラック(500mL)は240円から260円。缶コーヒーのボス レインボーマウンテンブレンド(185g)は165円から185円です(いずれも税抜)。

アサヒ飲料は、三ツ矢サイダー(500mL)が216円から238円、カルピスウォーター(1.5L)が491円から524円になります(税込)。

家で飲む2Lも上がります。伊右衛門の2Lは460円から490円(税抜)。週に2本買う家なら、月に240円ほどの差です。

ペットボトル飲料の大手は、9月のコカ・コーラ、10月のキリンに続いて、11月にサントリーとアサヒ飲料が上がります。大手4社が、3か月のうちに順番に出そろいます。「ほかのメーカーに替えれば済む」という選び方は、通じにくくなりました。

マヨネーズ・ドレッシング

  • マヨネーズ、ドレッシング、パスタソースなど家庭用224品(キユーピー)… 約3〜25%

キユーピーマヨネーズ(450g)は、税別で517円から565円になります(税込では559円から611円)。理由は、中東情勢による原材料と包装資材の値上がりだと、会社は説明しています。

飲食店で使う業務用の601品も、約2〜38%上がります。外食やお惣菜の値段にも、少しずつ響いてくるかもしれません。

味の素も、12月1日納品分から「味の素」など家庭用37品(約5〜15%)と、ピュアセレクトなどのマヨネーズを値上げします。マヨネーズは、11月にキユーピー、12月に味の素と、順番に上がります。

お菓子・栄養食品

  • きのこの山、たけのこの里、ガルボ、カールなど11品(明治)… 約3〜8%
  • カロリーメイト17品、ソイジョイ14品(大塚製薬)… カロリーメイトは13.6〜16.7%、ソイジョイは16.0〜16.7%
  • ごろグラ、ココナッツサブレ、エースコインなど21品目(日清シスコ)… 約5〜17%

カロリーメイトのブロック(4本入り)は220円から250円、ソイジョイ(1本)は125円から145円になります(税抜)。カロリーメイトの値上げは、一部の製品を除いて、2023年2月以来です。

どちらも1割を超える値上げです。朝ごはんや小腹がすいたときに、毎日のように買う人も多い商品なので、積み重なると家計に効きます。

明治のチョコレート菓子の値上げは、2025年6月以来です。なお、明治の改定率はメーカーの出荷価格、日清シスコの改定率は店頭価格での想定です。実際の値段はお店によって変わります。

ベビー用品

  • 哺乳びん、乳首、おしゃぶり、おしりふきなど、ベビー用品と介護用品の一部で289品目(ピジョン)… 2〜36%

ピジョンの値上げは、11月2日の受注分からです。「母乳実感 哺乳びん(耐熱ガラス製)」の240mLは、希望小売価格が2,860円から2,970円に。おしゃぶり(0〜3か月/S)は792円から858円になります。

この289品目は、食べものの1469品目には入っていません。そのぶん、見落としやすいところです。

哺乳びんや乳首は、毎日使って、なくても済ませられないものばかりです。

11月は、いくら上がる?

身近な例に置きかえると、こうなります。

  • 伊右衛門の2Lを週2本… 月に約240円(税抜)
  • 缶コーヒー(ボス185g)を平日に1本… 月に400円(税抜)
  • カロリーメイト(ブロック4本入り)を平日の朝に1箱… 月に600円(税抜)
  • マヨネーズ(450g)を月に1本… 月に52円(税込)
  • 電気代(東京電力・標準的な家庭)… 11月の請求は、前の月より1,286円アップの9,561円
  • 都市ガス(東京ガス・標準的な家庭)… 11月の請求は、前の月より744円アップの6,488円

全体の数はこうなっています。

  • 2026年11月… 1469品目
  • 内訳は、調味料が644品目、酒類・飲料が417品目、加工食品が275品目、お菓子が133品目
  • 前の年の11月は150品目。数としては、去年の約10倍です
  • 2026年の合計… 12月までに分かっているだけで2万187品目。去年1年間の2万609品目とほぼ同じ水準で、2年連続で2万品目を超えました

去年の11月は、1年のなかでいちばん少ない月でした。そのぶん「10倍」が大きく見えますが、今年の1〜6月と比べても、4月を除くどの月よりも多い数です。

なお、この1469品目は9月末の集計です。8月末の時点では659品目でしたが、1か月で2倍以上に増えました。中心は調味料で、20品目から644品目になっています。9月1日のキユーピーの発表が加わったためとみられます。次の集計は10月30日に発表される予定で、さらに増える可能性があります。

なぜ、こんなに上がるの?

11月は、値上げのおよそ7割が調味料と飲みものです。キユーピーは、中東情勢による原材料と包装資材の値上がりを理由に挙げています。サントリーも、中東情勢の影響を一部織りこんだとしています。

帝国データバンクの集計では、値上げの理由(複数回答)の上位はこうなっています。

  • 原材料高… 91.3%
  • 物流費… 66.0%
  • エネルギー… 63.8%
  • 包装・資材… 63.7%
  • 人件費… 51.1%
  • 中東情勢… 27.8%
  • 円安… 8.1%

原材料高の割合は、4月以降、少しずつ下がってきました。いっぽうで、エネルギーや円安など、材料以外のコストを理由にする割合は、高い水準が続いています。材料の値段だけでなく、運ぶ、包む、工場を動かす、といったコストが重くなっています。

家庭の電気代が上がるのと、食品が上がるのは、同じ根っこでつながっています。

品目数の山は、もう越えました

  • 9月… 4965品目(今年最多)
  • 10月… 3153品目
  • 11月… 1469品目(今わかっている分)
  • 12月… 132品目(今わかっている分)

帝国データバンクは、年内の値上げラッシュはいったん収束に向かうとみています。9月と10月の2か月だけで8000品目を超え、2026年全体の約4割を占めました。

ただ、これで終わりとは言えません。同じ調査は、2027年にかけても断続的な値上げが続くと予想しています。理由は、1ドル150円を超える円安が続いていること、中東情勢が落ち着かないこと、豪雨や干ばつで農産物・水産物・畜産物の供給が不安定なことです。

12月以降の発表も出ています。味の素は12月1日納品分から値上げ。佐川急便は、2027年1月1日から宅配便の運賃を、平均で約13.8%引き上げます。

家計にとっては、光熱費が重くなる冬が、これからやってきます。

光熱費の値上がりが、11月の請求から本格的に出ます

国の電気・ガスの値引きは、9月使用分で終わりました。電気代は使った月の翌月に請求されるので、値引きのない最初の請求書が、11月に届きます。

9月29日に大手電力10社と都市ガス大手4社が発表した、10月使用分(11月に届く請求)の標準的な家庭の料金は、全社で前の月より上がります。

  • 電気… 835〜1,578円アップ。東京電力は1,286円上がって9,561円。もっとも高い沖縄電力は10,752円で、10社すべてが過去最高の水準です
  • 都市ガス… 435〜744円アップ。東京ガスは744円上がって6,488円、大阪ガスは572円上がって6,902円

値引きがなくなった分に、中東情勢による燃料の値上がりが重なっています。

さらに、11月1日には、送電線の利用料にあたる「託送料金」が上がります。電気料金に含まれる費用なので、東北電力などは11月から料金を見直します。10月使用分の料金には、この分も一部含まれています。東北電力は、標準的な家庭(月260kWh)で月485円(5.9%)の値上げと発表しました。

ガスも、東京ガスが10月1日に基本料金を引き上げました(家庭向けは1件あたり150円、群馬県を除く)。11月検針分から新しい料金になります。

しかも11月は、暖房を使い始める時期と重なります。値引きが消えるのと、使う量が増えるのが、同時にやってきます。

ひと月260kWh使う家庭なら、値引きがなくなる分だけで約910円の差です。

冬の電気・ガスの補助は、まだ決まっていません

では、冬に値引きは戻ってくるのでしょうか。10月初めの時点で、冬(2027年1〜3月使用分)の支援について、政府の正式な発表は確認できていません。

9月30日の経済財政諮問会議では、民間議員が、電気・ガス代の支援やガソリン補助のような一時的な物価高対策は、必要性を精査して、所得を持続的に高める方向へ重点を移すべきだと提言しました。これは提言で、決定ではありません。ただ、今年の冬も値引きがあるとは言い切れない状況です。

今年の1〜3月には支援がありました。決まるまでは、値引きがない前提で家計を組んでおくほうが安全です。

食料品の消費税を2027年4月から2年間、1%にする方針も示されています。ただ、実施は来年の春からで、この冬には間に合いません。

10月のうちに、やっておくといいこと

1. 保存がきくものは、いつもの分だけ

11月1日と2日に上がる、カロリーメイトやソイジョイ、マヨネーズ、お菓子は、保存がきいて、ふだんから使うものです。家にあるものが切れそうなら、10月のうちに1つ多めに買っておくと差が出ます。

ただし、使い切れる量までにしてください。値上げは、メーカーが出荷する値段から切りかわります。お店の店頭では、在庫が入れかわるまで、新しい値段にならないこともあります。

2. ベビー用品は、必要な分を早めに

ピジョンの値上げは、11月2日の受注分からです。乳首のようにサイズが変わるときに買いかえるものがあれば、10月のうちにそろえておくと安心です。出産の準備をしている人は、とくに早めに。

3. 11月の電気代は、値引きなしで見ておく

10月に届く請求書には、9月使用分の値引きがまだ入っています。そこで安心すると、11月に驚きます。

11月の請求は、10月より800〜1,600円ほど高くなると見て、先に予算を空けておきましょう。暖房を使い始める前に、エアコンのフィルターを掃除するなど、使う量を減らす工夫も早めに始めておくと安心です。


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主な出典:帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年9月30日発表)/サントリービバレッジ&フード、アサヒ飲料、伊藤園、UCC上島珈琲、キユーピー、味の素、明治、大塚製薬、日清シスコ、ピジョン、佐川急便の各社発表/大手電力10社・都市ガス大手4社の料金発表(2026年9月29日)/東北電力「託送料金の変更に伴う電気料金の見直し等について」/経済財政諮問会議(2026年9月30日)/経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」。品目数は発表時点のもので、今後増える見込みです。

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